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【対談】
ANDROSOPHY×高橋秀人
男性育児を当たり前に(前編)

男性の育児が当たり前になる社会を目指す──そんな思いのもと、私たちANDROSOPHYは男性でもスタイリッシュに着こなせるベビーキャリア(抱っこ紐)やスマート育児バッグ「ペアレンツバッグ」などの育児用品を展開しています。

 

とはいえ、日本における「男性の育児参加」はまだまだ課題が多い状況。どうすれば、男性の育児が当たり前になる社会を実現できるのでしょうか?

 

今回プロサッカー選手であり、3児の父親という顔も持つ高橋秀人さんと、ANDROSOPHYの山田が対談を行いました。その内容を前後編にわたってお届けします。

“抱っこ紐”で子どもとの距離感が近くなる

──まず、ANDROSOPHY様の設立の背景を教えていただけないでしょうか?

 

山田ANDROSOPHYは、「私自身の育児経験」と「ビジネス」という2つの観点が立ち上げのきっかけになっています。まず、育児経験についてお話します。

 

私には現在4歳になる娘がいるのですが、彼女が生まれたとき、私は「土屋鞄製造所」で働いており、仕事の関係で香港に駐在していたんです。そのため育児を手伝うこともできず、娘とはSkype越しに顔を合わすだけ。日本に帰国するのも年に2〜3回でした。

 

娘が1歳の誕生日を迎えたタイミングで一時帰国できる機会があり、娘と直接顔を合わすことができたんです。直接会うのは2回目だったのですが、顔を合わせても娘がなかなか笑顔になってくれませんでした。お父さんを見ているというよりかは、知らないおじさんを見てるような顔をしていて。ただ、お母さんの顔を見るとすごい笑顔になるんです。

 

もちろん、物理的な距離があり育児ができていなかったことは理由としてあるのですが、それよりも私が大きく感じたのは、”父親”になりきれていなかったのではないかということです。お母さんは当たり前のように子どもと会話したり、子どもの笑顔を作ることができるのに、お父さんはどうしてそれが難しいのだろうか。そう思ったのが、ANDROSOPHY立ち上げのきっかけです。

 

実際、土屋鞄製造所で働く1〜2歳の子どもを持つお父さんたちと食事をしたとき、そのお父さんたちも自分と似たような課題感を持っていたんです。

 

一つ屋根の下にいても、子どもと毎日顔を合わせていても、お母さんには勝てない距離感がある。それによって、子どもとの距離感が少しずつ離れていき、会話できなかったり、笑顔がつくれなかったりすることがある、と言っていました。

 

そんな自分も含めた男性の育児における経験を踏まえ、何とか男性が率先して育児をする方法がないかを考えたときに、ANDROSOPHYの方向性が見えてきました。

 

──ビジネスに関してはいかがでしょうか?

 

ビジネスに関してですが、ANDROSOPHYは土屋鞄製造所のグループとして立ち上げたブランドです。だからこそ、土屋鞄製造所が持っている企業資産を生かす形でブランドの方向性は考えました。土屋鞄製造所がこれまでに作ってきたものは、『子どもの大事な勉強道具を運ぶ”ランドセル”』。最近は、大人向けの財布や鞄なども展開していますが、その背景には『大人のビジネスにおける大事なものを運ぶ』という考えがあります。

 

それを踏まえて、人間にとって最も大事な『運ぶもの』は何かを考えたときに、それは子供であり赤ちゃんだよね、というところに落ち着きました。鞄屋がつくる大事な赤ちゃんを運ぶもの、ということで抱っこ紐をANDROSOPHYというブランドを位置づけをする商品として作っていくことになりました。また抱っこ紐は子どもとの距離感もいいですし、子どもと良いコミュニケーションができるという考えもありました。

 

──高橋さんはいまのお話を聞いていかがですか?

 

高橋:先ほど山田さんが仰っていた「お母さんには勝てない距離感」というのは分かる気がします。自分も時々、ベッドで子どもと一緒に昼寝をしたり、私が子どもを寝かしつけたりするのですが、やはりお母さんには勝てないところもありました。

 

だからこそ、ANDROSOPHYさんの抱っこ紐を使って、1歳の娘が私の胸でスヤスヤと寝てくれたのは嬉しかったんですよね。お父さんと娘が一括り担っている感覚がありました。

お母さんはお腹を痛めて子どもを生んでいることも影響していて、お母さんになる準備はできていると思うのですが、一般的に男性は父親になる準備が遅れている気がします。

男性と女性の「育児」に対する認識の違い

──ここ数年、“男性の育児参加”というワードが話題に挙がることもありますが、現状について山田さんはどうお考えでしょうか?

 

山田:「育児参加」という言葉を聞くと、きっと日本の男性のほとんどが「自分は育児に参加している」と言うと思います。例えば、子どもを1回でも抱っこしたら育児参加になると思っている男性も多くいる。ANDROSOPHYは男性が育児をすることが当たり前になる社会をつくろうとしているからこそ、「参加」という言葉を使わないようにしています。

 

育児に関して、男性は高橋さんが先ほど仰っていた「抱っこする」「一緒に寝る」ということを胸を張って「やった」と言います。ただ、女性からすると「予防接種はどれくらいやらなければいけないのか?」や「乳幼児健診や歯科検診にはどのくらいの頻度で行くの?」といったことまで考えるのが育児なんです。この質問に答えられる男性はほとんどいないですよね。そういったことも含め、育児について男性が知っている範囲はすごく狭く、その狭い世界の中で「参加」という言葉を捉えているので、日本で語られている「育児参加」というのは言葉自体が間違っているのかな、と感じています。

 

高橋:それは非常に耳が痛い話です。子どもの予防注射のことなどはすぐに妻と話さなければいけないな、と思いました。

 

私も含めて世の中のお父さんは、育児への関わりという意味ではまだまだと感じます。長女が散らかした服を畳むといった「名もなき家事」もお母さんからしたら当たり前で自然な行動ですが、お父さんは生活のベースの中にそれが反映されていないようなイメージです。

育児は「参加」するものではない

山田:ANDROSOPHYの抱っこ紐のデザインが出来始めた頃、一度旦那様と奥様のどちらかが外国人の夫婦4組と日本人同士の夫婦4組、合計8組で話をする機会があったんです。

 

その会話の場で日本人の男性が、「育児の参加はね……」と話し始めたら、外国人から「育児に参加の意味が分からないよ!」と言われていました。その光景を見て、日本の育児や育児休暇に対する考え方は他国と比べて、非常に異なるんだな、と感じました。

 

男性がもっと率先して育児をやることで、女性の社会進出も増えていくきっかけを生み出すこともできる。外国人の考えを聞いたときに、社会問題に対してANDROSOPHYが貢献できることも多くある、ということに気づかされました。

 

高橋:外国人で言うと、自分がこれまでに在籍したクラブチームでも外国籍の選手たちは、練習場やスタジアムにも家族を連れてきて、練習が終わったらすぐ子どもとサッカーをして面倒を見ている、ということがよくありましたね。一方で日本人の選手たちが、いわゆる“家族サービス”をする光景は見ることがなかったですね。

 

サッカー選手は午前中が練習の日の場合、14時くらいに練習は終わります。そこからは語学の勉強をするなど、自由な時間を過ごす選手もいますが、「家族と過ごす時間をつくる」という意味では外国人選手と日本人選手とでは意識が違うのかな、と思います。また、海外の国会で女性議員が赤ちゃんを抱っこしながら答弁されている姿などを見ると、まだまだ文化として違うな、と感じますね。

 

山田:たしかにそうですね。それでも日本はアジア圏の中では「男性の育児」に関して、きちんと考えている方だと思います。私は香港に駐在していたのですが、香港では夫婦ともに育児をしないんです。不思議で特殊な地域だと思うのですが、香港ではフィリピン人のお手伝いさんがいて、その人が子どもを育てるという意識があるんです。そのため、夫婦は子育てに一切関与しません。そういった意味で文化の違いは大きいですね。

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